2020.08.31
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構【オンライン開催】
~COVID-19の影響下で求められる 再生医療分野のビジネス拡大~
(第1回 神戸再生医療勉強会) ※会員企業以外の方もご参加可能※
- 企業・研究者向け
- 医療関係者向け
詳細な内容
神戸医療産業都市推進機構では、神戸医療産業都市に拠点を有する再生医療関連企業様を対象に、神戸医療産業都市における再生医療の推進とグローバル拠点の実現に貢献することを目的とした
「神戸再生医療勉強会」を開催しています。
今回は、再生医療分野、医療業界の最前線で活躍する2名の講師の先生方より、
最新知見及びCOVID-19の影響下での課題に関してご講演いただきます。
本企画は特別企画として、会員企業以外の方もご参加いただけますので
多数のお申し込みをお待ちしております。
◆日 時:2020年9月2日(水) 16:30~18:00(予定)
◆場 所:Zoom ウェビナー ※受付完了後、開催2日前にメールにて視聴用URLをお送りいたします。
◆参加申込:本HPの最下部お申込みフォームよりお申込みください。
皆様からのお申込みをお待ちしております。
◆申込締切:2020年8月27日(木)19:00
◆プログラム:
(1)講演1「再生医療とロボティックバイオロジー」
株式会社ビジョンケア 代表取締役社長 髙橋 政代 氏
(2)講演2「New World with COVID-19における臨床試験はどう変わるのか?変わらねばならないのか?」
IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社
チーフ・メディカル・オフィサー 品川 丈太郎 氏
(3)講師による対談
「“再生医療におけるCOVID-19のwith/afterの影響に関して” ~直近の課題や、将来を見据え何に取り組むべきか~」
◆講演要旨:
講演1「再生医療とロボティックバイオロジー」
株式会社ビジョンケア 髙橋 政代 氏
我々のグループはiPS細胞を用いて、網膜色素上皮細胞移植の臨床研究を行ってきた。さらに神経網膜シート(視細胞)移植の臨床研究が先日承認された。再生医療(細胞治療)は新しい医療分野であり手術を伴う場合は特に低分子医薬に対する既存のルールはそぐわないため、日本では欧米とは異なる再生医療に対する新しい法体系ができた。それを駆使して理想の治療環境を早く作るための方策を考える。産官学の連携によりもたらされる新しい治療開発スキームである。
また、再生医療研究では細胞という常に変化するものを材料とするため実験に匠の技を必要とするという問題点がある。解決策の一つとして、移植細胞作りの条件検討からロボットに行わせるという研究を進めている。COVID-19の影響で世界的に研究の進捗にも影響が出る昨今、ロボットによるバイオロジー研究と細胞製造は今後重要になると思われる。特に曖昧なところの多い生物学ではAI、工学との新たな融合が求められる。
講演2「New World with COVID-19における臨床試験はどう変わるのか?変わらねばならないのか?」
IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社 品川 丈太郎 氏
世界中を巻き込んだCOVID-19パンデミックは我が国の医療環境をも一変させ、未だにリモートプロセスやペーパーレスの普及が遅れている我が国の旧態依然とした治験環境をも大きく揺さぶっている。
抗がん剤やアルツハイマー型認知症等の非COVID-19関連治験においては、感染を恐れる患者や家族が治験施設の訪問をためらうことにより症例組み入れの進捗や治験の継続に影響を与え、COVID-19関連治験においては、患者が署名をしたICFの取り扱いにおいて、施設毎に手続きが異なるという事態にも至っている。
つまりCOVID-19パンデミックにより、立ち遅れた我が国の治験環境が一気に世界に追いつくチャンスであると同時に、完全にガラパゴスとして取り残されてしまう可能性をも秘めた危うい分水嶺に、我々は今立たされていると言えよう。
関連資料
お問い合わせ先
公益財団法人神戸医療産業都市推進機構 クラスター推進センター 神戸再生医療勉強会事務局
saisei-benkyo@fbri.org
入力者
神戸医療産業都市推進機構