神戸医療産業都市推進機構イベント

2024.06.21

公益財団法人 神戸医療産業都市推進機構

第11回 神戸先端研セミナー

  • 企業・研究者向け
  • 医療関係者向け

開催日

2024年07月10日(水)

開催時間 

16:00~17:00

受付開始

15:30

開催場所

クリエイティブラボ神戸 2階 イノベーションパーク

主催

公益財団法人 神戸医療産業都市推進機構

参加費

無料

定員

40名

詳細な内容

神戸先端医療研究センターは、新しい医療に繋がりうる基礎研究、正常と病気を理解する研究、臨床試験まで行った研究など、幅広く医学生物学研究の講演等を企画してまいります。
研究者・技術者の参加をお待ちしております。

【プログラム】
◆講 師
西村 栄美 先生 東京大学医科学研究所 老化再生生物学分野 教授

◆演 題
健康長寿に向けて皮膚の幹細胞から見えてきたこと

◆内 容
人生100年時代において、老化や癌の克服は益々大きな課題である。癌の多くが、一見正常な老化組織から発生するが、加齢に伴い再構築を繰り返す固形臓器において老化が進むなか癌がいつどのように発生するのか、その初期発生機序については十分に明らかにされていない。組織幹細胞やニッチのタイプによる違いがありながらも、より普遍的なプロセスや仕組みが存在するのか否か、私たちはリアルタイムでの視覚的なアプローチが可能なマウスの皮膚をモデルに、複数の組織幹細胞の生体内での運命と動態の追跡を行い、老化と癌の分岐点を探っている。老化に関わる様々な環境因子を負荷し、色素幹細胞においておこる変化を1細胞レベルで捉えるアプローチを通じて、1幹細胞レベルで白髪を引き起こすのか、癌化に向かうのか、その運命の分岐点が明らかになりつつある。色素幹細胞のニッチとして働く毛包幹細胞も、色素幹細胞と類似した仕組みで淘汰され脱毛を発症する仕組みについても紹介する。一方、表皮においては幹細胞が細胞競合によって幹細胞の淘汰が進み残存クローンの増幅によってその若さが維持されることや、その疲弊によって老化が進むことが明らかになってきた。上皮は自律的に老化幹細胞を除去する仕組みを備えており、組織レベルでのゲノム品質管理を行い、癌の発生を抑制していることが明らかになりつつある。個体の老化との関わり、加齢関連の疾患治療に向けた創薬について紹介する。

会場住所

〒650-0047
神戸市中央区港島南町6丁目3番地の7

お問い合わせ先

神戸医療産業都市推進機構 セミナー事務局
078-306-0708
ibri-seminar@fbri.org

入力者

神戸医療産業都市推進機構

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