神戸医療産業都市推進機構ニュース

「再生医療産業化フォーラム2023 in 日本橋」 開催報告
　
　神戸医療産業都市推進機構は、国内の企業・研究機関が再生医療の産業化に向けた課題を共有し、連携を強化して再生医療の推進と産業としての発展を図ることを目的として、「再生医療産業化フォーラム」を開催いたしました。
今回は“再生医療の第二世代 ～多様化するモダリティと臨床応用～”をテーマに、国内外の再生医療分野の最前線で活躍されている講師の方々からご講演いただくと共に、パネルディスカッションにて、本分野での製造・臨床応用をめぐる現状の課題と、その解決方法を中心に、それぞれの立場から様々なご意見をいただきました。
特に、次世代の再生医療の産業化に向けた重要課題として、日本発の研究シーズをどうイノベーションに繋げるか、日本の勝ち筋、薬剤価格の設定についても触れられました。製造拠点として神戸に寄せられる期待や、エコシステム構築の重要さについても言及され、非常に熱い議論が繰り広げられました。
東京会場限定の交流会においては、神戸企業によるパネル展示を行い、講師や参加者同士で新たな繋がりを感じていただける時間となりました。
　本フォーラムは、今年度で第6回を迎え、約820名の方にご参加いただきました。来年度のご参加も心からお待ちしています。


◇開催日時：2023年1月25日(水) 13:00～18:15
◇開催形式：ハイブリッド形式（東京会場、Zoom Webinar）
◇参加者数：816名
◇プログラム：
13:00-13:05　開会挨拶
神戸市　医療・新産業本部　医療産業都市部長
森　浩三

13:05 - 13:50　 基調講演
「幹細胞生物学に基盤をおいた中枢神経系疾患の再生医療と創薬の研究とその臨床応用」
慶應義塾大学　医学部生理学教室　教授
岡野 栄之 氏

13:50 - 14:20　 話題提供①
「再生・細胞医療・遺伝子治療の産業化の現状と今後の展望」
アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社　パートナー
花村　遼 氏

14:20 - 14:50　話題提供②
「遺伝子治療用製品の安全性・有効性に対する特異的評価系とは」
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター　遺伝子細胞治療推進センター　センター長
小野寺　雅史 氏

14:50 - 15:05 休憩(15分)

15:05 - 15:40 話題提供③　海外事例 紹介(ビデオ講演)
「Progress of CIRM in Addressing Development of Cell and Gene Therapies」
Maria T. Millan, MD
President and CEO, California Institute for　Regenerative Medicine (CIRM)
[進行] IQVIAジャパングループ チーフ・メディカル・オフィサー
品川 丈太郎 氏

15:40 - 16:10　話題提供④
「eNK細胞が切り拓く、がん治療の新領域」
株式会社ヘリオス
取締役　兼　代表執行役社長CEO
鍵本　忠尚 氏

16:10 - 16:25 休憩(15分)

16:25-17:25　 パネルディスカッション
◆ファシリテーター
株式会社日経BP 日経バイオテク 副編集長 兼 日経メディカル 副編集長
久保田 文 氏
◆パネリスト (50音順)
慶應義塾大学医学部生理学教室　教授
岡野　栄之 氏
国立研究開発法人 国立成育医療研究センター　遺伝子細胞治療推進センター　センター長　小野寺　雅史 氏
株式会社ヘリオス　取締役　兼　代表執行役社長CEO　　鍵本　忠尚 氏
株式会社日立製作所 　専門理事 兼 研究開発グループ技師長 兼 基礎研究センタ日立神戸ラボ長 武田　志津 氏
株式会社ジャパン・ティッシュエンジニアリング　代表取締役　社長執行役員 一般社団法人 再生医療イノベーションフォーラム　代表理事会長　　畠　賢一郎 氏
アーサー・ディ・リトル・ジャパン株式会社　パートナー　　花村　遼 氏

17:25-17:30　 閉会挨拶
一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン　常務理事
曽山　明彦 氏

◇主催:公益財団法人 神戸医療産業都市推進機構、神戸市
◇共催:一般社団法人ライフサイエンス・イノベーション・ネットワーク・ジャパン(LINK-J)、IQVIAサービシーズ ジャパン株式会社
◇後援:一般社団法人 再生医療イノベーションフォーラム(FIRM)、一般財団法人 バイオインダストリー協会(JBA)、かながわ再生・細胞医療産業化ネットワーク(RINK)、湘南ヘルスイノベーションパーク(湘南アイパーク)