神戸医療産業都市推進機構ニュース

　医療の世界は今、大きな変革期を迎えています。患者さんの症状や検査結果、画像データなど、膨大な臨床情報を活用し、遺伝子やタンパク質といった「マルチオミクスデータ」と結びつけ、病気を分子レベルで理解することによって、新しい治療法を生み出すことが求められています。
　こうした課題に挑むため、神戸医療産業都市（KBIC）では、AIやデジタルトランスフォーメーション（DX）を駆使した医療イノベーションが進んでいます。KBICには、高度専門病院や最先端の計算科学施設が集結しており、まさに、臨床データとAIを融合させる理想的な環境です。
　8月21日に開催された第３回KBIC FORUMは「臨床情報Meets AI」というテーマで、複数の先生方によるシンポジウム形式で開催。医療とAIの最前線をリードする5名の専門家が集結し、最新の取り組みを紹介しました。AIを活用し、臨床情報と関係機関を系統的に有機的に結びつける、新たなプロジェクトがKBICでスタートしました。