医療機器等事業化促進プラットフォーム成果事例

成果事例 八十島プロシード株式会社

相談内容の一例として、樹脂加工メーカーの八十島プロシード株式会社(本社・大阪)NextMED開発室 マーケティングマネージャー 西尾由貴子さんと営業部主任 久保拓也さんに、製品開発・販売のご相談などについて伺いました。

開発者の声

「プラットフォーム」は、水先案内人。

当社で医療専門部門を立ち上げる構想が起こり、拠点をどこに置くかと考えた際、神戸医療産業都市として全面的にバックアップしてくださるとのことで、2007年秋、「NextMED開発室」を開設しました。ここでは長年培ってきたプラスチックなどの高精度切削加工技術を活かし、医療機器製作と開発支援サービスをご提供しています。

 当初、薬事法など医療分野のことはまったくの素人で、正直、何から始めていいのかわからない状態でした。まだ「プラットフォーム」が開設されていなかった頃で、まず「医療機器サポートプラザ」にご相談して、基本的なことを、本当にイチから丁寧にアドバイスしていただきました。たとえば、私たちには手に入らないようなデータなどを探していただいたり、仙台工場を建てる際にも動線など具体的なアドバイスをいただきました。
 その流れで、2013年7月に「プラットフォーム」が開設されてからは、具体的な案件はこちらに相談しています。私たちも、当初に比べると先を見通して、今の課題が見えるようになってきたので、そこから深めての相談ができます。

それに、医療関連のセミナーや学会などで「プラットフォーム」のコーディネーターとお会いする機会も多く、よく声をかけていただいて、自然にコミュニケーションを深められます。皆さんは、いつも「支援したい」というスタンスで対応してくださって、たとえば「今、こういう段階なんですが…」とお話しすると、そこから先の道筋を見通しての対処法などをアドバイスいただけるので、とても助かります。私たちが困る前に的確にアドバイスしてくださるんです。
 問題解決後も折に触れて声をかけてくださり、継続的に支援していただいているという安心感があります。ですから、私たちも些細な事でも疑問に思った事などがあれば、すぐに「プラットフォーム」に駆け込んでいるんですよ。

開発段階から製品化、販売まで伴走。

たとえば、2013年5月に開発、製品化した「腹腔鏡下手術トレーニングボード『プロシボード』」については、大手医療機器メーカーと共同開発したのですが、開発段階から販売戦略までご支援いただきました。
私ども、ものづくりのメーカーは、どうしても技術から入るので、販売やマーケティングをあまり意識していないところがあるのですが、値付けの方法、展示会の開催など、その販売戦略についてもきめ細かくアドバイスいただけました。当初は、業界の仕組みなど、そのあたりのノウハウがまったくわからなかったのですが、当社の立場に立ってアドバイスいただき、スムーズに進められました。おかげさまで、他社からも引き合いをいただいています。

 また、別の大手医療機器メーカーと2014年初めに開発、製品化した「内視鏡(軟性鏡)トレーニングモデル『GETモデル』」では、とくに電気メスで切れる材料を求められて開発していたのですが、「プラットフォーム」からご紹介いただき、MEDDEC(神戸医療機器開発センター)でドクターによる試作品評価を行うことができました。電気メスで切れるのはもちろん、内視鏡で見ると、とてもリアルに見えると高評価をいただけました。
 「プラットフォーム」の皆さんは、医療現場におけるニーズをよく把握されているので、ものづくりという開発段階から、製品化、そして販売までトータルで、私たちとは違う目線で見ていただきながら、ていねいに伴走してくださるので、大変心強いですね。