先端医療研究センター神経変性疾患研究部

Research Focus研究内容

NKA・ASPD相互作用を阻害する中分子薬開発

我々は、アルツハイマー病患者の重症度に相関して脳に蓄積し神経細胞死を誘導する「ASPD」を見出し、その細胞死が「NKAα3ポンプの活性阻害による新しい作用機序」であることを発見した(PNAS2015;iScience2019)。上記の研究過程で、ASPDに結合し、ASPD/NKAα3相互作用を阻害することで、ASPD毒性を抑制する4アミノ酸残基のペプチドを発見した。
この4アミノ酸残基のペプチドを、シードとし、3段階の定量的なスクリーニング系を構築することで、ASPD/NKAα3相互作用阻害活性が元々のシードペプチドより1万倍以上亢進した中分子阻害剤を得ることに成功した。得られた中分子化合物の溶解性・安定性・血中動態や簡易毒性の結果に基づき選んだリード化合物について、ASPD蓄積動物モデルを用いた、Proof of Mechanism試験を行っている。

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