先端医療研究センター神経変性疾患研究部

Research Focus研究内容

脳と血管のクロストーク解明

脳血管障害は隣接する神経でAβ産生を増加することでアルツハイマー病を増悪することから、血管神経の相互作用領域がアルツハイマー病の新規治療ターゲットとして注目されている。しかしながら、その分子機序の大部分が未だ不明で、治療薬の開発が進んでいない。我々はアルツハイマー病に関連した脳血管障害の分子機序解析に取り組み、ASPDがアルツハイマー病患者の脳血管にも蓄積し、それにより血管内皮細胞の血圧調節能を破綻する分子機序を解明した (iScience2021;STAR Protoc2022)。

脳血管障害が脳神経細胞でAβ産生を増加させる分子機序解析も進めており、脳血管内皮細胞・脳周皮細胞・大脳皮質神経細胞を用いて構築した我々オリジナルの共培養システムを用いて、ASPDによる血管内皮細胞の機能障害が神経細胞のAβ産生に関わる酵素量を増加することを発見し、共培養システムが分子機序解析に応用できることを確認した。現在、その分子機序解析を進めている。

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