医療×ロボット開発技術の結晶黎明期から開発サポート - hinotori™サージカルロボットシステムの開発支援

製品化事例 医療機器

The Challenge開発・製品化の背景

医療×ロボット開発技術の結晶

株式会社メディカロイドは、産業用ロボットのリーディングカンパニーである川崎重工業と、検査・診断の技術を保有し、医療分野に幅広いネットワークを持つシスメックスの共同出資により神戸医療産業都市に設立。身体への負担を軽減する低侵襲治療の進歩と医療用ロボットへの期待の高まりを受け、2015年より手術支援ロボットの開発に着手し、約5年の開発期間を経て手術支援ロボットhinotori™を完成させました。

医療現場が求める製品を医師と共創

hinotori™は、現場の医師のご意見やニーズをもとに、術者の操作性やコンパクトな設計を追求し、開発されました。神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センターやMeDIP(統合型医療機器研究開発・創出拠点)などが徒歩圏にあり、効率的に活用させていただけたことが開発の大きなメリットとなりました。

コンセプトは「進化するロボット」

現場の医師のニーズに応える製品開発を継続するため、hinotori™は現在もオープンプラットフォーム体制で改良や機能追加が進められています。モデルチェンジによって製品の仕様が変わってしまうことを避け、追加のオプションを付加することによってよりニーズドリブンな改良を目指しています。

The Solution神戸医療産業都市の支援

神戸医療産業都市推進機構によるサポートと産学官連携体制

神戸医療産業都市推進機構は黎明期から開発相談を受け、また、推進機構による薬事相談会などを活用いただきました。hinotori™が製造販売承認を所得した同年2020年には、メディカロイド社向かいに立地する神戸大学医学部附属病院国際がん医療・研究センターがリサーチホスピタルとなり、産学官連携により、世界市場を狙う最先端の国産手術支援ロボットの開発をさらに推進する体制が神戸医療産業都市に整備されています。

The Results達成した成果

手術支援ロボットが神戸で誕生

手術支援ロボットhinotori™は、2020年8月、製造販売承認を取得し、翌9月に保険適応となりました。同年12月にはトレーニングセンターが神戸医療産業都市に開設され、同月、hinotori™を用いた1例目の手術が実施されました。適応可能な診療科の拡大も進められています。

5Gを活用し、遠隔手術の実現を推進

国立大学法人神戸大学、株式会社NTTドコモ、NTTコミュニケーションズ株式会社、株式会社メディカロイドは、2021年4月から神戸医療産業都市を拠点とし、hinotori™による遠隔手術支援の実証実験を実施。2023年2月、NTTドコモ社の商用5Gネットワークを活用し、約500km離れた東京-神戸間での遠隔手術を行う実証実験を国内で初めて行い、成功しました。本実証は、神戸市が産学官連携事業で推進している「神戸未来医療構想」の一環として取り組まれたものです。

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